東武鉄道 100系(フルカラーLED)

このページについて

このページでは、2014年1月に登場した東武100系LED改造車について、丁寧に解説しています。
なお、幕時代の東武100系の表示についてはこちらをご覧ください。

次駅表示について

この形式の表示には、大きく分けて3パターンあります。基本的にはJRE233系列を踏襲していますが、細かな差異もみられます。
ここでは、行先表示画像一覧に入る前に、次駅表示の形態についてまとめておきます。
種類 表中での表記 実際の画像 解説
単独表示 単独   閉扉中に表示されるものです。種別部分は日本語と英語の交互表示で、行先部分は日本語と英語が併記されています。E233系列では始発駅で瞬間的にしか表示されませんが、この形式では途中駅でも開扉中であれば表示されるため、撮影は容易です。また地点設定されないまま運転されている場合は扉開閉状態にかかわらずこの表示になるほか、回送や試運転などの非営業表示の場合は交互表示ではなく、日本語・英語併記表示のみとなっています。
スクロール表示 スクロール   始発駅開扉中に表示されるものです。種別行先部分は日本語と英語の交互表示で、スクロール部分は『列車名案内・停車駅案内(日本語)→列車名案内(英語)→停車駅案内(英語)』という形になっています。また、英語の停車駅案内の際、各駅名の後にナンバリングが付くなど、E233系列との差異もみられます。
なお、春日部駅のナンバリングは『(TS-27)(TD-10)』とスカイツリーラインとアーバンパークラインの両線のものが並列表記されるのが特徴となっています。
次駅表示 次は○○   途中駅開扉中に表示されるものです。種別行先部分・次駅案内部分ともに日本語と英語の交互表示になっています。ドアが開いている最中に単独表示からこの表示に切り替わり、ドアが閉まっている最中にこの表示から単独表示に切り替わることがほとんどですが、車両によっては若干のずれがあるようです。
無表示 -- スペーシア無表示.png 通電していない時や行先設定をしていない時などに見られます。また、停車駅以外の場所(駅構内・駅間問わず)で停車した際も何も表示されないようです。さらに、営業列車として運転されている際、停車駅に到着しても一時的に表示されないこともあります。
左の画像は、人身事故のため本来の通過駅である新大平下で抑止されている時のものです。停車しているのにもかかわらずLEDは消えていることが分かります。


表示一覧

※以下の表中では、“単独表示”の解説ではその列車・行先自体の解説を、“スクロール・次駅表示”の解説ではその表示が見られる駅を記しています。
列車名 行先 次駅表示 画像 解説
特急けごん 浅草 単独   春日部始発の2号、新栃木始発の204号、東武日光始発の14号の計3本が、けごん号浅草行きとして毎日運転される。またA期間中は東武日光始発の20号も運転される。さらにこのほか、GWなど多客期に増発運転されることもある。
スクロール   東武日光で表示(2号は春日部で、204号は新栃木で表示)
特急券は不要です   とうきょうスカイツリーで表示。2014年夏頃のROM変更により表示されるようになった。
次は浅草   とうきょうスカイツリーで表示されていたが、2014年夏頃のROM変更により表示されなくなった。
次はとうきょうスカイツリー   北千住で表示
次は北千住   春日部で表示(2号はなし)
次は春日部   栃木で表示
次は栃木   新鹿沼で表示
次は新鹿沼   下今市で表示
春日部 単独   下り最終特急である39号のみが該当する。これは、100系の所属基地であり北春日部駅最寄の南栗橋車両管区春日部支所への入庫を目的としているもので、2003年3月改正で登場した。100系の運用のワンサイクル(ワンサイクルあたり1週間)の最後の列車でもある。
スクロール   浅草で表示
次は北千住   とうきょうスカイツリーで表示
次は春日部   北千住で表示
新栃木 単独   237号のみが該当する。237号に充当された車両はそのまま新栃木駅で一晩を明かし、翌朝の新栃木始発けごん204号浅草行きで上京してくる。
特急スペーシアは基本栃木停車・新栃木通過だが、新栃木始終着列車のみこの原則に当てはまらない例外となっている(なお東武特急全体でみると、特急しもつけ号・きりふり号・ゆのさと号と特急スカイツリートレインも新栃木に停車する)。
スクロール   浅草で表示
次は北千住   とうきょうスカイツリーで表示
次は春日部   北千住で表示
次は栃木   春日部で表示
次は新栃木   栃木で表示
東武日光 単独   1号・33号・35号が毎日運転されるほか、A期間中は7号なども臨時運転される。
なお、1号・臨時7号はとうきょうスカイツリー通過(浅草発車が7・9時台のため)、1号は板倉東洋大前停車(ゴルフ客の利便性向上のため、東武特急で唯一停車)となっている。
スクロール   浅草で表示
次は北千住   とうきょうスカイツリーで表示(1号・臨時7号はなし)
次は春日部   北千住で表示
次は板倉東洋大前   1号のみ春日部で表示
次は栃木   春日部で表示(1号は板倉東洋大前で表示)
次は新鹿沼   栃木で表示
次は下今市   新鹿沼で表示
次は東武日光   下今市で表示
特急きぬ 浅草 単独   1日15本(うち鬼怒川温泉始発12本・鬼怒川公園始発1本・新藤原始発2本)運転される。またA期間中は鬼怒川温泉始発が1本(134号)増発される。
スクロール   鬼怒川温泉で表示(126号は鬼怒川公園で、108号・110号は新藤原で表示)
特急券は不要です   とうきょうスカイツリーで表示。2014年夏頃のROM変更により表示されるようになった。
次は浅草   とうきょうスカイツリーで表示されていたが、2014年夏頃のROM変更により表示されなくなった。
次はとうきょうスカイツリー   北千住で表示
次は北千住   春日部で表示
次は春日部   栃木で表示
次は栃木   新鹿沼で表示
次は新鹿沼   下今市で表示
次は下今市   新高徳で表示
次は新高徳   108号・110号・126号のみ鬼怒川温泉で表示
次は鬼怒川温泉   108号・110号のみ鬼怒川公園で表示
鬼怒川温泉 単独   1日11本運転され、すべて浅草始発である。また上り同様A期間中は1本(121号)増発される。
なお、103号と105号はとうきょうスカイツリー通過(浅草発車が8・9時台のため)となっている。
スクロール   浅草で表示
次は北千住   とうきょうスカイツリーで表示(103号・105号はなし)
次は春日部   北千住で表示
次は栃木   春日部で表示
次は新鹿沼   栃木で表示
次は下今市   新鹿沼で表示
次は新高徳   下今市で表示
次は鬼怒川温泉   新高徳で表示
鬼怒川公園 単独   1日2本(113号・131号)運転される。特急きぬ号の中では最も運転本数の少ない行先だが、運転時間帯が日中と夜早めということもあり、比較的撮りやすい行先でもある。
スクロール   浅草で表示
次は北千住   とうきょうスカイツリーで表示
次は春日部   北千住で表示
次は栃木   春日部で表示
次は新鹿沼   栃木で表示
次は下今市   新鹿沼で表示
次は新高徳   下今市で表示
次は鬼怒川温泉   新高徳で表示
次は鬼怒川公園   鬼怒川温泉で表示
特急スペーシアきぬがわ 新宿 単独   1日2本(2号・6号)運転されるほか、最繁盛期に増発運転されることがあり、どれも鬼怒川温泉始発である。途中の栗橋までは東武線を、栗橋からはJR線を走行する。
スクロール   鬼怒川温泉で表示
次は新宿   池袋で表示
次は池袋   浦和で表示
次は浦和   大宮で表示
次は大宮   栃木で表示
次は栃木   新鹿沼で表示
次は新鹿沼    
鬼怒川温泉 単独   1日2本(3号・7号)運転されるほか、最繁盛期に増発運転されることがあり、どちらもJR新宿始発である。途中の栗橋まではJR線を、栗橋からは東武線を走行する。
スクロール   新宿で表示
次は浦和   池袋で表示
次は大宮   浦和で表示
次は栃木   大宮で表示
次は新鹿沼   栃木で表示
次は下今市   新鹿沼で表示
次は鬼怒川温泉   下今市で表示
特急スペーシア日光(定期設定なし) 新宿 単独   多客期に臨時運転される。2014年度は5/18のみの運転。途中の栗橋までは東武日光線を、栗橋からはJR線を走行する。
スクロール   東武日光で表示
次は新宿   池袋で表示
次は池袋   浦和で表示
次は浦和   大宮で表示
次は大宮   栃木で表示
次は栃木   新鹿沼で表示
次は新鹿沼   下今市で表示
東武日光 単独   多客期に臨時運転される。2014年度は5/17のみの運転。途中の栗橋まではJR線を、栗橋からは東武日光線を走行する。
スクロール   新宿で表示
次は浦和   池袋で表示
次は大宮   浦和で表示
次は栃木   大宮で表示
次は新鹿沼   栃木で表示
次は下今市   新鹿沼で表示
次は東武日光   下今市で表示
特急連絡 下今市 単独   502列車・504列車(東武日光発下今市行き)は、終点の下今市で鬼怒川方面からの特急きぬ号に接続するため、種別を「特急連絡」に変更して運転している。
この列車の特筆すべき点は、なんといっても100系スペーシアが使用されることだろう。たった3駅という短区間でありながら特急車両が充当され、さらに唯一の途中駅である上今市を通過してはいるものの、扱い上は通常の普通列車と同じなので、運賃のみで特急車両に乗ることができ、ある種の乗り得列車と言えるかもしれない。
※この一連の運用についてまとめると、502列車で下今市まで来た後回送列車として東武日光に戻り、再び504列車として下今市に帰ってくる。その後方向転換を行い鬼怒川温泉まで回送された後、鬼怒川温泉始発特急きぬ112号浅草行きに充当される、という流れになっている。
※東武鉄道によると、種別上は「特急連絡」であるが、東武日光→下今市間のみの利用、つまり特急への乗継目的ではない客も利用できるそうである。
※各種時刻表上での種別も物により異なっている。東武鉄道発行の「東武時刻表」や交通新聞社発行の「東京時刻表」では“特急車両接続”、「えきから時刻表」では“私鉄無料特急”、各種乗換案内サイトでは“日光線特急”などとなっており、この列車の特異性と扱いの難しさを物語っている。
※表示についてだが、始発駅である東武日光ではスクロール表示・次駅表示ともに表示されず、単独表示のみが見られる。この点については他の列車と大きく異なるので、注意が必要である。
回送 -- 単独   回送時に表示される。定期回送もかなり設定されているため、撮影はそう難しくないだろう。
団体専用 -- 単独   団体貸切列車として運転される場合に表示される。浅草・東京スカイツリーと日光・鬼怒川という2大観光地を結んでいるという性質上、団体列車としての運転実績も多々あるため、表示される機会も比較的多い。

次駅表示

次駅表示 画像
次は浅草  
次はとうきょうスカイツリー  
次は北千住  
次は春日部  
次は板倉東洋大前  
次は栃木  
次は新栃木  
次は新鹿沼  
次は下今市  
次は東武日光  
次は新高徳  
次は鬼怒川温泉  
次は鬼怒川公園  
次は新宿  
次は池袋  
次は浦和  
次は大宮  

ROMについて

基本的には、2014年1月のリニューアル車就役からROMは変わっていません。ただし、以下の小修正は確認されています。詳しい変化については、当該表示の解説欄に記載していますので、そちらをご覧ください。
・第1回ROM修正:2014年夏頃に実施。とうきょうスカイツリー→浅草間特急乗車キャンペーンを表示にも反映するかわりに、「次は浅草」表示が消滅。

LED再現される方へ注意!

この車両は、もともと幕だった所をLEDに交換しているため、車両の枠とLEDのサイズが合っておらず、入りきっていません。
このため、画像には写っていない部分にも点灯しているドットがある場合がありますので、ご注意ください。

用語解説

A期間…JRで言う繁盛期のこと。毎年、4月21日~5月31日・7月20日~8月31日・9月21日~11月23日・年末年始がA期間に指定される。A期間中は、特急スペーシアが上下計4本増発される。
B期間…JRで言う閑散期のことで、A期間を除くすべての日がB期間にあたる。
とうきょうスカイツリー→浅草間特急乗車キャンペーン…とうきょうスカイツリーから浅草まで上り特急に乗車する場合に限り、特急券は不要となるキャンペーン。対象列車は、スカイツリートレイン以外の全ての特急列車だが、スペーシアのコンパートメントは利用できない。もともとは2012年10月27日から2013年5月22日までの期間限定・朝10時以降にとうきょうスカイツリーを発車するスカイツリートレイン以外の上り特急列車限定という制約付きだったが、期間が2014年3月31日までに延長された後、期間と時間帯の制約は撤廃された。

更新履歴

更新日 更新者 内容
2014/08/21 H 【ROMについて】新設、【用語解説】更新
2014/08/23 H 全体的に微修正

  • 最終更新:2014-08-23 14:10:31

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